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忘備録

あかいめだまの さそり

ひろげた鷲の  つばさ

あをいめだまの 小いぬ

ひかりのへびの とぐろ


オリオンは高く うたひ

つゆとしもとを おとす


アンドロメダの くもは

さかなのくちの かたち


大ぐまのあしを きたに

五つのばした  ところ


小熊のひたいの うへは

そらのめぐりの めあて

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10

25歳の時に、どうやっても人生が上手くいかず、もうやめようとしていた。 それも上手くいかず、どうしたものかと途方に暮れていた。 何も解決されないまま日々が過ぎ、一つ決め事を作った。 10年だけ、頑張ろう。 10年は遠い未来だ。そこまで頑張れば満足してゴールすることが出来るだろう。と思う事にした。 どれだけ大変な事があろうと、10年は這いつくばって人生に縋ろう。 25の時の絶望がちっぽけに思える程、

久方ぶりに遠出をする。 半径1キロ以内で生活している私にとっては乗り換え一つするだけでも遠出な気持ちだ。 店を開けてから数年、随分幼い感覚になったものである。 遠出をするという事実に気持ちが昂り過ぎて持ってくるはずの小説を忘れてしまった。 少しどんよりとした雲を涼しい場所から眺めては、あの話の展開について思いを馳せる。 そんなことをしていると、両の眼から入ってくる情報は脳に届かずに体内で悲しく彷徨

善い人の生

良く"死ぬ時は良い人生だったなぁ"と思って逝きたいという話を聞く。 良い人生とは何か。店主はよくわからない。 多分、ずっとわからないのだと思う。そんな気がするのだ。 だから、店主は死ぬ時まで頑張った人生だったと思いながら逝きたい。 どれだけ辛い事があろうと、どれだけ人に笑われやうと、頑張り続けて終わりたい。 店主

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